近年、AIに代表されるデジタル技術の進歩に伴い、企業に求められるリスクマネジメント活動の対象は多様化しています。デジタル技術を活用したコトづくりでは、品質、安全、環境、セキュリティといった技術的な観点に加えて、公平性等の人権尊重、データの扱い方等の公正取引といった倫理的な観点でリスクを見極める必要があります。また、モノづくりへのデジタル技術活用も進み、デジタルツインや3Dプリンタを利用する際の生産技術や信頼性技術を確立する必要があります。さらに、ChatGPTのような生成AIの進歩によって将来の予測は一段と難しくなってきました。そのような時代だからこそ、変化からチャンスを引き出し成長するために、リスクから価値を生み出す発想が大切です。